バイク相談室

乗りっぱなしはNG!? バイクの基本点検のやり方を教えて

バイクに乗り始めたのはいいけれど、愛車の調子を保つためにどういうメンテナンスが必要なのかはきちんと理解しているかな? 良く分からないという人のために愛車の点検方法を簡単に説明するよ。

小マメに確認したい10項目

昔からバイク乗りの間では点検項目を簡単に暗記できるという不思議な呪文が言い伝えられている。それは“ネンオシャチエブクトウバシメ”というモノで、この呪文一つで小まめに点検しておきたい10項目が分かるようになっている。

ネン 燃料:燃料(ガソリン)の残量はもちろん、ガソリンタンクの中のサビなどにも注意しよう。見にくいからといってライターなどを使って中を照らそうなどとは考えないように…
オイル:バイクの血液ともいわれるエンジンオイルは、3,000kmの走行か半年~1年ごとの交換が一般的。エンジンオイルの点検窓から、オイルの量や水分が混ざって白く濁っていないかなどを確認しよう。
シャ 車輪:タイヤ(車輪)はゴムの劣化やタイヤの減り具合、異物が刺さっていないか、空気圧が正常かなどをチェックする。
チェーン:エンジンの力をリヤタイヤにつなげるチェーンは、常に強い力が加わり続けている。汚れ具合はもちろん、たるみ(遊び)の量やサビ・固着なども確認しておきたい。また、同時にスプロケットの摩耗も見ておこう
エンジン:バイクの心臓部であるエンジンは、異音がしないかどうか、あるいはマフラーから煙が出ていないか異臭がしないかどうかなどを確認する。異変そのものを的確に見つけるのは難しいので、いつもとの違いに気付けるかがポイントになる
ブレーキ:ブレーキパッドの減り具合や、ローターの傷・変摩耗などを確認しよう。フロントブレーキとリヤブレーキ両方をチェックするのを忘れずに
クラッチ:クラッチレバーをにぎったときに動きが渋かったり、戻りが悪くないかなどを確認する。クラッチの遊びの量も多すぎたり少なすぎたりしないかチェック。
トウ 灯火類:ヘッドライトやウインカー、テールランプなどの灯火類もしっかり点灯するか確認。とくにブレーキランプはきちんとブレーキと連動して光っているかどうかが大切。
バッテリー:バッテリーはセルボタンを押したときの元気さで状態が判断できる。なんだか最近、勢いが弱まってきたなと思ったら要注意。バッテリーの寿命は一般的に約3年ほどといわれている。
シメ 締め付け:ボルトやネジが緩んでいないかどうかもチェックしておきたい。自分で一度緩めたところの締め忘れはもちろん、走行時の振動で緩んでしまうことも多いのでいろんなところをゆすって確認してみよう。

バイクは、たくさんの部品が組み合わさってできている工業製品。なかにはそれぞれの部品が擦れあったり、強い力が加わったりしている部分があるんだ。それらの部品はある程度消耗することを前提に作られているから、消耗してしまったら交換するしかない。

 また、そういった部分がすり減ってしまうことを防ぐためにいろいろなところでオイルが使用されていたり、エンジンを冷やすための水や、ブレーキの力を伝達するブレーキフルードなど、バイクにはさまざまな液体が使われている。

 こうした液体類も、走ったり時間が経つにつれて変質したり、汚れてしまったりするもの。だから、バイクを末永く大切に乗り続けていきたいのならば、そういったものの定期的な交換が必要になってくるよ。

 

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