バイク相談室

ライディングウエアでよく見る、“防水透湿素材”っていったい何?

 

バイク雑誌やウエアカタログなどによく出てくる“防水透湿素材”という言葉。名前のとおり”防水性”がありながら”透湿性”がある”素材”を指す。もっと簡単に言えば、”水は通さないけど、水蒸気は通す素材”ってことだけど、これはどういうメリットがあるんだろう?

防水なのにムレにくい

防水透湿素材を使ったレインウエア・ジャケットの特徴は、“防水性能がありながらウエアの内部のムレを解消してくれる”ってこと。「なんだ。たかが、ムレぐらい」と思うのは間違いで、人間が出す汗は相当の量。汗として目に見えなくても毛穴から蒸散という形で相当量の汗がつねに放出され続けている。その蒸散した汗が外気で冷やされると、レインウエアの内側で結露して水滴になるってワケ。

 

また、夏場などは特にだけど、レインウエアを着ていることで内部がムレればさらに汗も吹き出してくるよね。こうなると、もはや雨に打たれて濡れるか、自分の汗と結露で濡れるか、というくらいレインウエアの内側が濡れてしまう…。しかも、この“レインウエアのムレ”は服が濡れて不快になるだけでなく、冷えによる体温低下の原因にもなるやっかいな存在。防水透湿素材は、そんな不快なムレを軽減し、雨の日でも比較的快適に過ごすために生まれた素材といえる。代表的なのはゴアテックスで、どれだけ防水性が高いか?という“耐水圧”と、どれだけ水蒸気を発散できるか?という“透湿性”の両方で高い性能を発揮する。

また、今ではレインウエアに限らず、ライディングジャケットやパンツ、グローブ、シューズなどにも防水透湿素材を用いた製品が販売されているから、雨の日を少しでも快適にしたい人は、防水透湿素材を採用したライディングウエアをそろえてみるのもいいんじゃないかな。

ゴアウインドストッパーに代表されるような透湿防風素材も存在する。コチラは防風性と透湿性を重視しており、防水性は持たない代わりにはっ水加工がほどこされている

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