身体が小さいからってバイクに乗ることをあきらめたり、乗りたいバイクに乗れない人って意外と多いと聞く。だけどちょっと待って、あきらめる前にできることはあるハズ。
乗りたい車両がまだ決まっていないなら
初心者や自信のない人は足つき性のいいバイクを選ぶ方法がある。バイクのカタログには“スペック”といって車両の数値がまとめてある表が載っているハズ。その中にあるシート高と車両重量(車重)を目安にして。シート高とは地上からシートの一番低いところの距離。シート高が低いほど、足が着きやすい傾向にある。取りまわしも車重の軽い方がしやすい。
ただし、シート高も取りまわしも一概にカタログ数値がよければそれがベストとは言い切れない。なぜなら、シート高が低くても横幅が広いため実際の足つきはあまりよくないなど、バイクのジャンルや車種によって違いが出てくるから。あくまでもスペックは乗りたいバイクを探すための参考程度に。乗りたいバイクの目星を付けたら、ショップに行って実際にまたがってみるのがベスト。店員さんのアドバイスも聞けるしね。
シート高は同じでも、実際の足つき性は違うかも?
上でも少し触れたけれど、スペックの数字上は同じシート高でも車体の幅やエンジンの大きさなどで、足つきが違ってくる場合も。たとえば、下の2台なんかは分かりやすい例だと思う。どちらもスぺック上のシート高は785mmで同じ。でも、片やZ250SLは単気筒エンジン、片やCB1100RSは並列4気筒エンジンということで車体の幅が全然違うから、実際の足つき性も大きく違ってくる。
いろいろとまたがって乗り比べてみると、シート高では判断しきれない足が着きやすいバイクとそうでないバイクがあることに気づくハズ。積極的にバイク屋さんなどで気になるバイクにまたがらせてもらおう。
車高を下げることもできるんです
車高の低いバイクを選んでもやっぱり足がしっかり着かないと不安なもの。最近ではメーカーからシート高を下げたローダウンモデルが設定されていたり、オプションパーツとしてローダウンシートが用意されていたりするから、そういったモデルの中から愛車を選ぶのもオススメ。
また、乗りたいバイクが決まっているのなら、車高を下げる方法もある。簡単にすますならリヤのサスペンションをやわらかくしてみる。するとサスペンションが沈み込みやすくなるので足つき性が上がるよ。
次にシートの中のウレタンを削る“アンコ抜き”。これはシートをスリムにしたり、肉厚を薄くしたりするもの。また“ローダウンキット”はリンクと呼ばれるパーツのロッドを長くして、リヤサスペンションの位置を変えて車高を下げる。“アンコ抜き”と“ローダウンキット”で、車両によっては最大で70mmほどシート高を下げることもできる場合も。また車高調整機能の付いたリヤショックに変えるなどの方法もあるよ。
こうした方法を試してみることであこがれのバイクに乗れる可能性も高まるのでは? 乗りたい車両に対応しているものがあるかバイクショップやバイク用品店に確認してみよう。