ハスクバーナモーターサイクルズ・TE250iなど計8車種にリコールの届け出。最悪時はブレーキパッドが脱落して制動力を失うおそれあり

KTMジャパンは12月17日、国土交通省に対してリコールの届け出を行なった。

 

リコールの対象となるのはハスクバーナモーターサイクルズのFE250、FE350、FE501、TE150i、TE250iの5車種、GASGASのEC250F、EC350F、EC250の3車種で合計8車種となり、不具合が発生したのは制動装置（前後ブレーキキャリパー）。

不具合は制動装置において、ブレーキパッドを保持しているパッドピンの脱落防止クリップの設計が不適切なため、走行中に当該クリップが外れてしまうことがある。そのため、パッドピンが横方向にスライドしてしまい、ホイールスポークと接触することでブレーキキャリパーが損傷し、最悪の場合ブレーキパッドが脱落することで制動力を失うおそれがあるのこと。

 

対策として全車両、前後のブレーキキャリパーに使用されている脱落防止クリップを対策品に交換する。なお、ホイールスポークおよびブレーキキャリパーが損傷している場合には、当該部品を交換する。また、改善実施ずみ車には、車台番号近傍に外-3329 のステッカーを貼付する。

 

不具合は市場からの情報で発見され、不具合の発見件数は1件。不具合を起因とする事故は報告されていない。

 

対象となる車両の通称名、型式、車台番号、製作期間、台数は以下のとおり。リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両が含まれている場合がある。使用者にはダイレクトメールなどで告知されるが、当該車両のオーナーは車台番号を確認の上、早急に最寄りの正規認定ディーラーに相談いただきたい。

対象車両情報

車名

ハスクバーナモーターサイクルズ

型式

FE250

通称名

FE250

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKUAA402NM157784〜VBKUAA401NM169425

リコール対象車の製作期間

令和3年4月13日〜令和3年8月24日

リコール対象車の台数

55台

車名

ハスクバーナモーターサイクルズ

型式

FE350UAA42

通称名

FE350

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKUAA409NM220721〜VBKUAA406NM234088

リコール対象車の製作期間

令和3年4月13日〜令和3年7月30日

リコール対象車の台数

25台

車名

ハスクバーナモーターサイクルズ

型式

FE501UAA44

通称名

FE501

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKUAA405NM436971〜VBKUAA406NM438793

リコール対象車の製作期間

令和3年4月14日〜令和3年7月1日

リコール対象車の台数

8台

車名

ハスクバーナモーターサイクルズ

型式

TE150i

通称名

TE150i

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKUTA200NM157344〜VBKUTA209NM169749

リコール対象車の製作期間

令和3年4月6日〜令和3年8月26日

リコール対象車の台数

56台

車名

ハスクバーナモーターサイクルズ

型式

TE250i

通称名

TE250i

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKUTA202NM219973〜VBKUTA208NM234803

リコール対象車の製作期間

令和3年4月6日〜令和3年8月26日

リコール対象車の台数

107台

車名

GASGAS

型式

250GCA41

通称名

EC250F

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKGCA403MM149876〜VBKGCA403NM170311

リコール対象車の製作期間

令和2年10月16日〜令和3年8月31日

リコール対象車の台数

85台

車名

GASGAS

型式

350GCA42

通称名

EC350F

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKGCA401MM211842〜VBKGCA401NM235365

リコール対象車の製作期間

令和2年10月19日〜令和3年8月30日

リコール対象車の台数

38台

車名

GASGAS

型式

250GCA22

通称名

EC250

リコール対象車の車台番号の範囲

VBKGCA206MM211421〜VBKGCA206NM225403

リコール対象車の製作期間

令和2年10月15日〜令和3年6月10日

リコール対象車の台数

95台

国土交通省『リコールの届出について（ハスクバーナモーターサイクルズ　TE250i　他）』(令和3年12月17日)ハスクバーナモーターサイクルズ サービスと安全チェック