自転車と原付のいいとこ取りモビリティ

FUKI PLANNING FK310bb20

ポケットバイクから始まったフキプランニングは、唯一の国産モペッドメーカー。パワーを重視しない大人向けの原付として開発したモペッドを、ファッション性と実用性をかね備えた特別な存在へ進化させ続けています。

フキプランニング広報さんのオススメポイント

タイヤのサイズが20インチでサドルの位置を低く調整できますので、女性の方や、高年齢の方には、足つき性がいいために立ちコケの心配が軽減されます。自転車走行、エンジン走行、エンジン＋ペダルアシストの3通りの走行ができます。いずれの走行中も原付の法令になります。
車両の重量が通常の原付バイクに比べて約半分以下の28㎏ですので、取りまわしがラクで、自転車走行も普通の自転車感覚で軽快に乗ることがができます。ワンボックスカーなどに積んで運ぶのもラクにできます。
全長が152㎝で重量が28㎏で燃費も1ℓで43㎞走行でき、燃料満タンで約75㎞走行できます。お買い物、通勤など実用や、ブラッと散歩などに快適に使用できます。

FK310bb20のスタイリング

自転車でもバイクでもない不思議な存在感

自転車ペダルが付いた原付バイク“モペッド”は、エンジンのみの走行、エンジン＋ペダルでアシスト、ペダルのみの走行の3パターンでの走行が可能なモビリティの総称です。50㏄以下のバイクを“原動機付自転車”と呼びますが、モベッドはその起源。自転車にエンジンをダイレクトに搭載した、どこかなつかしいようなビジュアルが魅力です。

そんなモペッドを日本で唯一製造し続けているメーカーが、フキプランニングで、同社が排気量31.7㏄の第1種原動機付自転車(原付バイク)FK-310STDを開発したのは1999年のこと。パワー重視で若者向けの原付ばかりのなか、いい年になった大人向けのシンプルな乗り物が必要だと考えたことがキッカケだったそうです。そこから改良を重ね、多くの派生車種を発売。ビーチクルーザータイプ（FK310LAⅢ）なども登場し、今では若者にも認知されるモビリティに。

そんなFK310シリーズに、乗りやすさを重視した20インチのbabyクルーザーFK310bb20が追加されたのです。これまで26インチを基本としていたFK310シリーズの、デザインやエンジンスペック、タンク容量はそのままに、一気にコンパクトになった印象のbb20。ハンドルの高さを調整することができるため、小柄な人でも安心して乗ることができます。

搭載されるBE30エンジンは、31.7㏄という一般的な原付のエンジンより小排気量の2サイクルエンジンで、低速・高出力タイプとしてすぐれた登坂加速を発揮。曲線で構成された未来的デザインに、むき出しのシンプルなエンジンという一見アンバランスな組み合わせが、“おしゃれ”というより“ハイカラ”という言葉がピッタリとはまる印象で、そこにあるだけで古きよき文明開化の時代にタイムスリップしたような、ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。

少し心配になったのが、オイルとの混合が必要な燃料の約1.8ℓというタンク容量の小ささでしたが、燃費はカタログ値で43㎞/ℓ。単純計算で約77.4㎞走行可能ということになるため、無用な心配だったようです。ガス欠をしたとしてもペダルをこいで走行できるのがモペッド最大の利点でもあるのですが、それでも気になるという人のためにはオプションで、2.3ℓタンクも用意されているので、変更してもいいかもしれません。

自転車・バイクどちらで走行する場合も原付一種免許は必須となりますが、ゆったりとした走りを楽しめるFK310bb20は、現代社会では感じることが難しくなった緩やかな時間の流れを体感させてくれる不思議な乗り物です。