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ヤマハ・セローとトリッカーにリコールの届け出。最悪時にはエンストするおそれあり

ヤマハ・セローとトリッカーにリコールの届け出

 

ヤマハは6月14日、国土交通省に対してリコールの届け出を行なった。

 

対象となるのはセローとトリッカーの2車種で、不具合が発生したのは原動機(エンジンコントロールユニット)。

 

不具合は3パターンが存在する。

  1. エンジンコントロールユニット(ECU)のプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、ECUがスロットルは閉じていると認識して燃料を減らし、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。その状態からスロットルをゆっくり開けると、さらに混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。
  2. エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、過度に燃料を増量して燃焼室内に吸入される混合気が濃くなるので、薄くしようと燃料を減らす制御が入る。その状態からスロットルを閉じると、燃料を増量する制御は停止するが、燃料を減らす制御は継続するため、混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。
  3. エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、暖機途中にアイドリング状態を継続すると、排出ガスをクリーンにするために燃料を減らす制御が入り、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンストするおそれがある。

対策として全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。

 

不具合はすべて市場からの情報で発見され、不具合の発生件数は(1)が1件、(2)が1件、(3)が5件。不具合に起因する事故は報告されていない。

 

対象となる車両の通称名、型式、車台番号、製作期間、台数は以下のとおり。使用者にはダイレクトメールなどで告知される。なお、リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているため、詳しくは最寄りのヤマハ正規販売店に相談いただきたい。

対象車両情報

SEROW XT250

ヤマハ・セローとトリッカーにリコールの届け出・SEROW XT250

車名
ヤマハ
型式
2BK-DG31J
通称名
SEROW XT250
リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
DG31J-000013〜DG31J-013124
リコール対象車の製作期間
平成30年8月9日〜令和2年7月31日
リコール対象車の台数
1万3,065台

 

tricker XG250

ヤマハ・セローとトリッカーにリコールの届け出・tricker XG250

車名
ヤマハ
型式
2BK-DG32J
通称名
tricker XG250
リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
DG32J-000011〜DG32J-002034
リコール対象車の製作期間
平成30年8月23日〜令和2年7月22日
リコール対象車の台数
2,024台

 

なお、本届出は令和元年10月15日付け「届出番号4580」にてリコールの届出を行なったものであるが、対策仕様が不適切であったことがわかったため、再度リコールを実施するものとなる。

国土交通省『リコールの届出について(ヤマハ SEROW XT250 他)』(令和4年6月14日)

ヤマハ『SEROW XT250、tricker XG250に関するリコールについて』

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問い合わせ先
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
電話番号
0120-090-819
URL
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

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