オシャレな女性用グローブを作りたい！ 新プロジェクト進行中♪ MOTO STYLE東京 × MaxFritz × GENIUS　コラボグローブ製作記 Vol.3

モトスタイル東京の女性スタッフたちによる、“女性専用のオシャレなグローブを作りたい！”という思いのもと、モトスタイル東京、マックスフリッツ、ジニアスの3社が集結して始まったグローブ企画。第1回の製作会議では、ベースデザインや展開サイズといった大まかな枠組みが決定。そしてその内容を踏まえた2回目の製作会議では、サイズ感やデザインのディテール、カラーバリエーションなどの細部についての話し合いが進みます。

 

サイズ見本をもとに比較検討

 

会議に先立ってジニアスが製作したのが、サイズを決めるための見本となるグローブです。メンズの寸法パターンを単純に縮小したサイズ感で、2S〜4S（メンズSの下のサイズ）までを内縫いと外縫いのタイプで用意。これをモトスタイルの女性スタッフが事前にテストし、出し合った意見を取りまとめて細部の寸法を調整していきます。

フルオーダーで作らない限り、自分の手に“ピッタリ”というグローブに出会えた人は少ないはず。既製サイズの中から選ぶ際、少しきついか、少し大きいかの選択肢となると大きい方を選ぶことになり、“少し大きめ”のグローブを付けている人が多いのではないでしょうか。けれど、大きいグローブでグリップをにぎると、中で手がずれないよう必要以上に力を入れて抑え込まなくてはならないので疲れやすくなります。反対にきついグローブはにぎり込むことだけで力がいるので、これも疲れます。きちんとフィットしたグローブを身に付けることは、バイクを運転するうえでとても重要なことなのです。

革は伸びる？　縮む？

革には、繊維の向きによってよく伸びる方向と少しだけしか伸びない方向があります。そしてグローブは左右によく伸びる向きで革を使用するのが一般的です。そういったグローブは使用するうちに左右の方向が伸び、それに引っ張られて縦方向は縮むという現象が起きるのです。

 

 

また、レーシンググローブが立体的に作られるのに対し、ツーリンググローブは“ガンカット”という作り方をするモデルがほとんど（今回の企画で作るグローブもすべてガンカット）。“ガンカット”とは、指にマチを付けず同じ長さの手のひら側と甲側の革同士をただ縫い合わせる、平面的な作りのグローブのこと。そのため、グリップをにぎった時に甲側が縦に突っ張るので、その分の余裕も必要です。革やグローブの種類などによって3〜5㎜程度、メーカーによっては1㎝ほど指先に余裕のあるサイズ選びを推奨しているのはそのためなのです。

3パターンを商品化することで決定！ カラーとデザインは次回に持ち越し

今回の会議では、ベースとなる3モデル（A『デザートグローブ』・B『プロテクトメッシュグローブ』・C『2Cユーログローブ』）をもとに、モトスタイルの女性スタッフが考えたカラーバリエーションの候補案も共有されました。ただ、この案どおりに製作するとなると必要な革の種類が多くなり、グローブの価格に影響してしまうとのことで、色の組み合わせとバリエーション数は再検討に。

またデザインに関しては、ジニアスのデザインチームからも女性の手は男性に比べて小さいため、デザイン性を高めるための当て革が抵抗になり、にぎりにくくなることもあるという意見が出され、ベースモデルのどこを変更するか、パーツの色や形といったディテールについてもう少し話し合うことになりました。

 

 

そして新たな女性用グローブを製作するにあたり、プロジェクトに関わる全員の意見が一致したのは、“他のメーカーにあるサイズを作っても意味がない”ということ。手に合うサイズがなくて困っている人がいるから作る、ということにこだわり、より多くの人にフィットするグローブを提供するため、3モデルのデザインをそれぞれサイズ感を変え、各3サイズ設定で製作することに！ サイズのバリエーションが多いということは、デザインの好みで選ぶだけでなく、手のサイズから選んだり、ウエアとの相性・フィット感の好みなど、いろいろな方向性からグローブを選ぶことができるのではないでしょうか。

 

さぁ、だいぶ形が見えてきました。第3回の会議では、いよいよ色とデザイン、サイズの最終決定を行なう予定です。次回の配信もお見逃しなく！