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オシャレな女性用グローブを作りたい! 新プロジェクトがスタート♪ MOTO STYLE東京 × MaxFritz × GENIUS コラボグローブ製作記 Vol.2

バイクレディのために発足した、女性専用のコラボグローブ製作プロジェクト。前回のVol.1では、プロジェクト発足の経緯と、モトスタイル東京を中心としたグローブ製作に携わる3社を紹介しました。

 

ついにスタートした新プロジェクト。最終案の決定まで、よりいいモノを作るためにこれから数ヶ月かけて、打ち合わせと試作を繰り返していきます。Vol.2では、1回目の製作会議のようすをお届けします。

コンセプトは“クラシカルなレザーグローブ”

 

グローブを作るにあたり、モトスタイル東京の女性スタッフたちが考えたコンセプトは、“クラシカルなレザーグローブ”。たとえばヤマハ・SR400のようなクラシックスタイルのバイクに合わせるのがイメージです。スタイリッシュなデザインを最優先しつつ、上質な素材と確かなつくりを兼ね備え、長く愛用できるモノ。もちろん、クラシカルなバイクだけでなく幅広いジャンルのバイクに合わせやすい、オシャレに敏感な女性たちのためのグローブです。

サイズやデザインの詳細を決める

マックスフリッツ本店店長の佐田さんとジニアス代表の高橋さんが持参した製品サンプルを手に、実際にはめてみたりしながら意見を出し合います。これまでに店頭でヒアリングした「こんなグローブがほしい」というお客様の希望や、どんなグローブが人気・売れ筋なのかといった現場の声を反映し、“ココはこうしたい”という案を一つひとつ検討してまとめていきます。まさに、女性目線で作る女性のためのグローブなのです。

 

じつは“レザーグローブ”とひと口にいっても、そもそもどんな革を使うかや、革の色、縫製の仕方、サイズなどなど…、構成要素、決めなければいけないことがたくさん! せっかくイチから製作するプロジェクトなので、ここからはその一部をご紹介します。それはそのままグローブを選ぶ際の注目すべきポイントだったりもして、意味や違いを知るとちょっとおもしろいかも?!

どんな革を使うか、“なめし”の違い

まず、革製品に使われる革には、牛革・豚革・羊革・山羊革・鹿革などがあります。

 

  • 牛革・・・皮の繊維の密度が均一でなめらか、厚みが一定なので加工もしやすい。非常に耐久性が高いので長く愛用できる
  • 豚革・・・表面に毛穴があり通気性が高い。摩擦にも強い
  • 羊革・・・薄くて軽く、柔らかい。キメがこまかくしっとりした手触りが特徴で、伸縮性も高い
  • 鹿革・・・繊維が細かくなめらかでやわらかい。吸湿性・通気性がよく蒸れにくい
  • 山羊革・・・薄くて柔らかい。表面のシボ(シワ模様)が特徴。摩擦にも強く丈夫

 

革それぞれに特徴があり、どれもグローブにも使用される革なので、“どれがいいか”というのは個人的な好みなども出てくるところ。ただ、今回は“耐久性が高く長く愛用できるモノ”という点で、とくに耐久性にすぐれる牛革を使用することに。

 

そしてもう一点、革のテイストを左右するのが、革の“なめし”方。ただの皮を革に加工する“なめし”には2通りがあり、その違いでどんな革になるかが変わります。

 

  • クロムなめし・・・化学薬品を用いて革をなめす。柔らかくて丈夫。変色・変化が少なくメンテナンスしやすい。ウォッシャブルレザーはこちらを2次加工したモノ
  • 植物タンニンなめし・・・植物性の天然素材でなめす。使い込むほど柔らかくなり、色ツヤが増してエイジングを楽しめる。変色・変化しやすく雨に弱い。マメなお手入れが必要

 

今回は、丈夫でメンテナンスしやすいという特徴と、ウォッシャブルレザーなども視野に入れてクロムなめしに決定しました。

 

 

どちらもマックスフリッツのグローブ。奥はクロムなめしの革を、手前は植物タンニンなめしの革を使用しています

縫い方

レザーグローブの縫製方法にもいくつか種類があります。なかでも代表的なのは、“内縫い”と“外縫い”。

 

  • 内縫い・・・縫い目が外に出ない(内側に出る)縫い方。指がスッキリ見え、洗練されたデザインに。内側の縫い目が指にあたって操作感が気になる場合も
  • 外縫い・・・縫い目が外に出る縫い方。内縫いより堅牢な雰囲気に。フィット感が高く、指に縫い目が当たらないので操作の違和感が少ない反面、外側の縫い目が隣の指やスロットル、レバーに干渉する場合も

 

手首まわりのデザインと留め方

アクセントにもなる手首わまりのデザイン。ロング〜ミドル丈は手首をおおうデザインで、ジャケットのソデが隠れるので風の侵入が少ないのが特徴。ショート丈はよりカジュアルで着脱しやすい軽快感があります。また、着脱のサポートやフィット感を高めるうえで大事なのが手首まわりの留め方です。丈と留め方、この組み合わせをどうするかもまたデザインの重要な要素です。

 

左はミドル丈のグローブにベルトを合わせたデザイン。中央はショート丈にスナップボタン。右はショートグローブにジッパースタイル。このほか、採用率が高いモノに面ファスナータイプがあります

 

サイズはどう決める?

デザイン以外での最重要要素がコレ。男性と女性では、単純な大きさだけでなく、手のひらの幅や指の長さなどの比率が決定的に違うので、女性の手に合わせたサイズ値を設定しなくてはいけないんです。女性は男性に比べ、下記イラストの①が長く②と③が短めになる傾向。

 

Vol.3では試作品をお見せできるかも!?

今回の打ち合わせをもとに、まずはデザイン3型で試作を作り、次回の打ち合わせ以降でサイズの細かい調整とカラーバリエーションの相談をすることに。なんと今回のプロジェクト、責任者より、いいモノができるならデザインは一つにしぼらなくてもいいとのお達しが! 仕上がりしだいでは、2パターンか3パターンの製品化もあるかもしれません。選択肢が増えることは選ぶ側としては大歓迎! ますます期待大です。

決まったこと

・女性専用のサイズでS・M・Lの3サイズ展開

・革は牛革のクロムなめしを採用

・真夏・真冬をのぞいた、ロングシーズン着用可能モデル

・マックスフリッツのデザイン3型を候補として試作を作る

・カラーバリエーションは次回の課題に

 

デザインのベースとして選ばれたのは、左から『2Cユーログローブ』(現在廃盤)・『デザートグローブ』・『プロテクトメッシュグローブ』の3型

 

さて、どんな試作ができ上がってくるのでしょうか!? 今後の動向に要注目です。Vol.3のレポートも乞うご期待!

 

CONTACT

問い合わせ先
ライコランド MOTO STYLE東京
電話番号
042-516-8263
URL
http://www.ricoland.co.jp/shopinfo/motostyle_tokyo/

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