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サーキットを始めたい人におススメ!初開催のDRE Racetrack Academy レポート

ドゥカティのバイクで学ぶサーキットライディング

写真:増井貴光

 

ドゥカティが世界各国で開催しているDREが6月より日本でもスタート。今回はDRE Racetrack Academyが10月28、29日の2日間にわたり、千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイにて開催された。

DREとは!

DUCATI Riding Experience(ドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス)は、通称DREと呼ばれ、ライディングレベルと安全意識の向上を目的としてプロのインストラクターからライディングのコーチングをしてもらえるものである。このイベントはすでにヨーロッパ、アメリカ、アジアでも開催され、日本ではこの6月にバイカーズパラダイス南箱根で初開催された。これまで国外で開催されてきたDREでは、参加者の目的に合わせて、“RaceTrack”“Adventure”“Road”“Rokkie”の4つのプログラムが展開されている。今回のRacetrack Academyはサーキット走行に焦点を絞り、サーキットを走るのが初めてという人はもちろん、経験がまだ浅いという人たちに向けたスクールだ。バイクに搭載されている最新技術の必要性や、実際に使うことでどのようなメリットが生まれるのかなども踏まえて理解を深めることができるので、公道でのライディングにも役立ち、さらに 安全運転のスキルも向上する。

 

ちなみにこのイベントに参加できるのは、ドゥカティ車両のみに限られている。最初のブリーフィングでは映像などを用いてサーキット走行における基本をレクチャー。フラッグの種類からコースインの仕方、走行するうえでのさまざまな注意点など必要事項を細かく説明してくれた。

 

インストラクターはサーキット走行のプロたちで、人数を最小限におさえ、インストラクター1人に対し参加者は5人ほど。少人数に抑えることで、より緻密なアドバイスをもらえるようになっている。チーフインストラクターを務めるのは、93年のロードレース世界選手権GP250クラスでチャンピオンを取った“クールデビル”の愛称で知られる原田哲也さんで、筆者のクラスを担当したのは全日本ロードレース選手権で活躍していた亀谷長純さん。

 

 

実際にインストラクターも車両にまたがり、ライディングフォームなどをレクチャーしてくれる。シートへ着座する位置、ステップのどこに足を乗せるか、目線、体の動かし方などサーキットライディングに必要なことすべてを。20分ほどで座学を終えると、ついに実走行に移る。2クラスごとの走行で12名ほどがコースイン。先導を務めるインストラクターを含めて追い越し禁止となっているので、安心してライディングに集中できるのはポイントが高い。

 

 

コースに入るとウォーミングアップを終えたのちに徐々にペースアップをしていき、1周回るごとに先導の後ろ(2番目)を交代していく。これによりインストラクターが走行するベースとなる正しいラインを追従することができるので、クリッピングポイントやブレーキングのタイミングなどを正確に把握することができる。インストラクターが走るラインをトレースしていく、不思議と恐怖感も薄れウソのように走りやすい。

 

最初のセッションでは座学講習で学んだフォームを重点的に意識して走行に臨んでみた。コーナーではオシリの真ん中がシートの端に来るように意識し、腰をコーナーのイン側に落とす。自分ではかなり腰をズラしていたつもりが、想像以上に動いていないことが亀谷さんの指摘で発覚。

 

「体が横に落ちているというより恐怖心からか、前に出てしまっている。ヒザはあまり出ていないからフォームはまだまだです!」

 

こういった具合にハッキリと気になる点を指摘してもらえる。体と脳が教わったことを覚えているうちに、次の走行ですぐに試せるというのも魅力的だ。具体的に教わったことは、先に書いていたように“走行ライン”“ブレーキング”“ライディングフォーム”の3つが主体。「これらすべてを一気に実行するのではなく、1つひとつを着実にこなすことが大切だ」と亀谷さんは話していた。

 

サーキットは多くても4回/年程度しか走らない筆者は、これまでに上達したという実感を味わったことがなかった。しかし今回のDREでは、全体的に少しずつよくなっていくのが手に取るようにわかった。これまで速く走りたいという目標を持ったことはないけれど、教えてもらったことをきちんとこなすことで自然とコーナリングスピードなどは上がっていく。こういったことの積み重ねが大切なのだと感じた。

 

またサーキット走行において学ぶことは公道でも大いに役立つということ。“サーキット=スピードを出せる”というだけではなく、サーキットは自分のライディングを磨き見直せる場。電子制御の付いているバイクであれば車体の仕組みを理解し、性能を活かした走りでより安全なライディングができるということも十分に理解できるはずだ。次回は2022年の開催を予定しているという。サーキットを走ったことがない、走ってみたいと思っている、そして上達したいと思っているドゥカティオーナーはぜひとも参加を検討してみてほしい。

 

ロードレース世界選手権GP250クラスでチャンピオンを獲得したことのある原田哲也さんをチーフインストラクターに迎え、左から斎藤栄治さん、鈴木大五郎さん、伊丹孝裕さん、亀谷長純さんと教えることに慣れた面々が集結
全員がインストラクターの後ろを走るチャンスがあり、周回を重ねるごとに自然とラインどりやブレーキのタイミングなどが身についていく。
また後ろを走っている際はインストラクターによるチェックが入り、走行終了後に1人ずつアドバイスがもらえる。これがDREの大きな魅力。アドバイスに対しての質問も真摯に応えてもらえるので、その場でフォームの修正などもしやすい。
参加するにあたり車両はドゥカティでラインナップするモデルであることが必須条件。年式や車検にクリアしているかどうかなども要チェック
サーキットを走る前に準備運動をしていると、亀谷さんからオススメのストレッチ法を伝授してもらった。体が固まった状態だと正しいライディングフォームが取れないので、股関節を重点的に伸ばしていく
まだまだフォームに関して完ぺきとは程遠いが、午前中一発目の走行と比べたら改善されていた。Panigale V2のスリムな車体のおかげもあり、すぐになじむことができたのも大きな要因の一つではないだろうか
ランチがとても豪華なのもDREの魅力の1つといえるだろう。サーキットに来ていることを忘れるほどのイタリアンに舌鼓。スイーツとドリンク付きでボリュームも満点だ!
ラストは原田さんとドゥカティジャパン社長のマッツさんがその場でサインした修了証の授与が行なわれる。達成感がより感じられ、参加者はみな最後まで笑顔なのが印象的だった
転倒などは一切なく、サーキットを初めて走るという参加者はスタート時に「わからないことばかりで不安です」と話していたけれど、終わり間際に再度話をすると「とても楽しかったです! 公道でも自信つきますね」と笑顔で答えてくれた

今回お借りした車両はこれ!

Panigale V2

パニガーレV2で参加させてもらったが、何せ初めて乗る車両でサーキットをまともに走ることができるのか!?と不安でいっぱいだった。またがってからスタンドを払おうとしたら、ツナギ、レーシングブーツのためかまったく足が届かず…。ただし、スタンドを払ってからまたがることはできるので乗車には問題なかった。車重が200㎏とのことだがそれよりも体感では軽い印象。走りだしも2気筒特有の過激さは思っていたよりもなく、スピードが乗ってきた際にスロットルを一気にひねれば、力強い加速感を味わえる。低速でのタイトなコーナーでもギクシャク感はほぼない。車体もスマートに作られているので扱いやすく、小柄なライダーでもバイクだけ大きく見えてしまうあの現象も軽減されているのではないだろうか。

写真では見えていないが左足はツマ先立ちで、右足はかろうじてステップに乗せられている状態。周囲から見たらかなり不安定に見えていると思うのだが、本人的にはこれでいて意外と安定しているのだ(笑)
全長×全幅×全高
-×-×-
軸間距離
1436㎜
シート高
840㎜
車両重量
200㎏
エンジン型式・排気量
水冷4ストローク4バルブ L型2気筒・955㎤
最高出力
114 kW (155 ps) / 10,750 rpm
最大トルク
104 Nm (10.6 kgf) / 9,000 rpm
燃料タンク容量
17ℓ
価格/カラー
ドゥカティレッド/230万円・ホワイトロッソ/234万円

CONTACT

問い合わせ先
ドゥカティジャパン
電話番号

0120-030-292

URL
https://www.ducati.com/jp/ja/home

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